同時処理と継次処理ってなに? |自分の「わかりやすさのクセ」をやさしく知る

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考え方のクセを知る

What You’ll Get

この記事を読み終えると

  • 「同時処理」・「継次処理」という言葉が、むずかしい専門用語ではなく、身近な「情報の受け取り方」としてイメージできるようになります。
  • 自分は「一度に全体を見たいタイプ」か「順番に積み重ねたいタイプ」か、大まかにイメージしやすくなります。
  • 勉強や仕事、日常のコミュニケーションで「自分に合った工夫」を少し考えやすくなります。
  • 「向き不向き=能力の差」ではなく、「情報処理・物事のトラ方におけるスタイルの違い」として、自分や人を理解しやすくなります。

「自分は動画だと入る」「文章だとスッと入る」
そんな“わかりやすさのクセ”が気になった方へ。

記事の最後に、「理解の仕方を整えるヒントに。書籍3選」を紹介します。
必要なときだけ、のぞいてみてください。

同じ説明なのに、わかりやすさが違うことありませんか

こんな経験はありませんか。

  • 地図を見るとすぐ道がわかる人。
  • 反対に、文字で「〇〇を右に曲がって、次の信号を左」と書いてある方が安心な人。

あるいは、

  • 新しい仕事を説明されるとき、「まず全体の流れをざっくり教えてほしい」と思う人。
  • 「手順を一つずつ順番に説明してほしい」と感じる人。

どちらも「理解したい」という気持ちは同じです。
ただ、頭の中で情報を整理するやり方に、ちょっとした違いがあるだけかもしれません

こんなモヤモヤ、抱えていませんか?

  • 相手の説明が早くて、頭の中がすぐごちゃごちゃになる。
  • 逆に、全体像を教えてもらえないと、細かい話を聞いても落ち着かない。
  • スライドを見ればすぐ分かる人がうらやましい。
  • 文章を読めば分かるのに、口頭説明だとよく分からない。

そのたびに

「自分は理解力が低いのかも」
「説明されてもピンとこない自分が悪いのかな」

と、少し落ち込んだり、
自信をなくしたりしてしまうことはないでしょうか。

向き不向きが「能力の差」に見えてしまう

心理学や認知の捉え方を研究する領域では、
情報の処理の仕方を大まかに分けて

  • 同時処理(同時的に情報をまとめて捉えるスタイル)
  • 継次処理(順番に積み重ねて捉えるスタイル

という考え方を使うことがあります。

ここでは、専門的な理論の細かい話は一旦おいて、
日常に近いイメージで整理してみます。

同時処理イメージ

  • 地図や図を見ると、全体の関係がパッと浮かびやすい。
  • 一枚のスライドに情報をまとめてもらうと、理解しやすい。
  • まず全体像を知ってから、細部の説明を聞きたい。
  • 雰囲気やイメージで掴んでから、細かいところを埋めていくのが得意。

たとえるなら「一枚の景色を見てから、細部を眺めるタイプ」です

継次処理イメージ

  • 手順を一つずつ、順番に追っていくと安心する。
  • 箇条書きやマニュアルを読んで、段階的に理解したい。
  • 飛ばして説明されると、不安になりやすい。
  • 「まず①をやって、次に②」という形だと混乱しにくい。

「まず①をやって、次に②」という形だと混乱しにくい。

たとえるなら「階段を一段ずつ上がっていくタイプ」です

もちろん、どちらかだけを持っているわけではありません。
人によって

  • 同時処理がやや得意。
  • 継次処理の方が落ち着く。
  • 場面によって使い分けている。

といったグラデーションがあります。

大事なのは
「自分はどっち寄りだろう」と知っておくことで、

  • 自分に合った学び方、仕事の進め方を選びやすくなる。
  • 相手が理解しやすい形で説明しやすくなる。

という点です。

今日から試せる小さな一歩

ここからは、同時処理寄りの人、継次処理寄りの人、それぞれに向けた小さな工夫を紹介します。

どれも「ちょっと試してみる」くらいの気持ちで大丈夫です。

同時処理寄りかなと思う人向け

  • 説明を受けるとき

「最初に全体の流れをざっくり教えてもらえますか」と
一言添えてみる。

  • 自分で資料を作るとき

まず一枚の紙やスライドに、全体像をざっくり図や矢印で描いてみる。

  • 勉強するとき

全体図・概要を先に眺めてから、細かい内容を読み始める。

継次処理寄りかなと思う人向け

  • 説明を受けるとき

「手順を一つずつ順番に教えてもらえると助かります」とお願いしてみる。

  • 仕事を整理するとき

「①今日やること」「②その次にやること」と、番号付きのメモを書いてみる。

  • 勉強するとき

章ごとに「①読む」「②まとめる」「③復習する」と小さなステップに分けてみる。

周りの人とのコミュニケーションでできること

  • 説明するとき
  • 「先にざっくり話すね」と言ってから全体を説明するか。
  • 「順番に説明するね」と言ってから一つずつ話すか。
  • 相手の反応を見て、スタイルを調整してみる。
  • 相手が分かりにくそうなとき
  • 「全体から聞いた方が分かりやすい?」
  • 「手順を一個ずつ話した方が楽?」と、軽く尋ねてみる。

「理解できない自分が悪い」と考える前に
「説明のスタイルが、自分の処理のクセと合っていないだけかも」
と一度立ち止まってみる

その小さな視点の変化が
自分に対しても、相手に対しても
少し優しくなれるきっかけになるかもしれません。

Summary

  • 同時処理と継次処理は「情報のさばき方」の違いを表す考え方
  • 同時処理寄りの人は「一枚の景色として全体を掴む」のが得意
  • 継次処理寄りの人は「手順を一つずつ積み重ねる」のが得意
  • 向き不向きは「能力の差」ではなく「スタイルの違い」
  • 自分のスタイルを知ると、勉強や仕事の工夫がしやすくなる
  • 相手のスタイルを意識すると、説明やコミュニケーションが少しスムーズになる

心理学を学んできた立場から選ぶ、
あなたへの書籍3選

「自分のわかりやすさ」を、もう少し具体的に言葉にしたい方へ。
このテーマと相性のよい本を3冊、ご紹介します。

Information

「継次処理」と「同時処理」 学び方の2つのタイプ: 認知処理スタイルを生かして得意な学び方を身につける

  • 子どもの話が主でありながら、「継次処理」と「同時処理」をよく理解できる入門書。
  • 人の個性が十人十色であるように、学び方も人それぞれ。教育現場の方必携の書籍。
  • 教育現場に限らず、友人や家族とのコミュニケーションもより伝わりやすくなるかも。
Information

WISC-V・KABC-II対応版 子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック Kindle版

  • WISC-Ⅴ? KABC-Ⅱ?、初めて聞く方も多いと思います。上でご紹介した「継次処理」と「同時処理」の書籍内でよく言及される子ども用知能検査の解説本です。この書籍を読むことで、一冊目の理解がより確かなものとなるのでおススメです。
  • 子育てをしている方、学校や保育で子どもと関わる方。そんな方にはぜひ読んでほしい。今は知能検査を受ける子が沢山おり、より確かな理解で向き合うことが出来ます。
  • よく聞くIQテストって、どんな感じ?どんなことが分かるの?を知りたい方へ。
Information

認知心理学者が教える最適の学習法  ビジュアルガイドブック Kindle版

  • この書籍のよいところは、学ぶことが得意な人、学ぶことが苦手な人、そんな捉え方はしておらず、それぞれに適した最適な学習法を提案してくれることだと思います。
  • 学べないのではなく、学び方を変える必要がある。そんな問いかけが感じられます。
  • 教科学習や仕事に必要な知識、スキルは沢山身に付けてきたけれど、「学び方」を学んだ人は、一体どれほどいるでしょうか。一度立ち止まり、学び方を学びませんか?

こんな形で
「同時処理」「継次処理」という言葉が
自分を責める材料ではなく
自分の得意さを見つけるヒントとして
そっと役立っていけば嬉しいです。

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