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「支え続けるわたし」と「支えられにくいわたし」
ふだんの生活の中で、
- 話を聞く側になることが多い
- 悩みを相談されることが多い
- 周りの人の様子に自然と目が向く
そんな自分に気づいている方も多いかもしれません。
その一方で、
- 自分のことを話すのは少し苦手だったり
- 「このくらいで弱音を吐くのはよくない」と感じてしまったり
- 自分のつらさは後回しにしてしまいがちだったり
そんな感覚に心当たりがある方もいるのではないでしょうか。
「人には優しく、自分には厳しい」ときのしんどさ
少し、ご自身のことを思い浮かべながら読んでみてください。
- 人の話には耳を傾けられるのに、
自分のしんどさには「まだ大丈夫」と言い聞かせてしまう。 - 誰かのために動くときは迷わないのに、
自分のために休んだり、ゆっくりする時間を取ることにはためらいがある。 - 一日が終わったとき、ふっと「自分のことは後回しにしてきたな」と感じることがある。
「人の役に立ちたい」という気持ちが強い人の中には、
自分に向けるまなざしが厳しくなりやすい場合も多くあります。
自分ケアを後回しにした先に起こること
もう少し別の面から見てみると、こんなことも起こり得ます。
- 我慢を重ねるうちに、ある日ふっと力が入らなくなる
- 「まだ頑張れる」と自分を追い立てているうちに、気づけば心の余裕がなくなっている
- 「人を支えたい」という思いはあるのに、自分のバッテリーが切れて動けなくなる
そうなると、本当は大切にしたかった
「人を大事にしたい」「誰かの力になりたい」
という気持ちそのものを、続けていくことが難しくなることもあります。
だからこそ、
人を支えるためにも、自分を支える視点が欠かせない
という、少し矛盾するようで大切な現実があります。
自分と自分のあいだでなされる支援という視点
ここで、今回のテーマをもう一度整理してみます。
ふつう「支援」というと、
- 誰かが
- 誰かを
支える、というイメージになりがちです。
でも、よく考えてみると、私たちの中には、
- 過去の自分
- 今の自分
- これからの自分
という、‟いくつかの「自分同士の繋がり」“も存在しています。
たとえば、
- 前に書いたメモや日記、手帳の一言を後から読み返して、救われたような気持ちになったり
- 以前の自分の言葉が、「あのときもどうにか乗り越えてきたな」と思い出させてくれたり
そんな経験はないでしょうか。
心理学の世界では、
- つらい自分に、他人に向けるような優しさを向ける「セルフ・コンパッション」の考え方や、
- 自分の経験を言葉として残しておくことで、後からその物語に触れた自分が力をもらう、という視点も大切にされています。
ざっくり言えば、
「自分を支える」ということは、
今この瞬間の自分だけの仕事ではなく、
過去・現在・未来の自分のあいだで行き来する支え合いでもある
と考えてみることができます。
今日からできる「自分への支援」の小さな実験
ここからは、「自分と自分のあいだでなされる支援」を
少しずつ形にしていくための、小さなヒントをご紹介します。
未来の自分へのひとことメモを残してみる
一日の終わりや、ちょっと落ち着けたタイミングで、
- 今日嬉しかったこと
- 心が少し軽くなった考え方
- 「これは、また思い出したいな」と感じた一言
を、短くメモしてみます。
例:
- 「ちゃんと休んでも、また始めればいい」
- 「今日はここまでできた。十分」
- 「うまくいかない日があるのは当たり前」
日付を添えておくと、
それは少し先の自分に向けた小さな手紙になります。
「困ったときだけ開くノート/フォルダ」をつくる
紙でもデジタルでも構いません。
- 「しんどくなったとき用」
- 「元気がなくなったときに開くページ」
のような名前をつけたノートやフォルダを、一つ用意してみます。
そこには、
- 自分の言葉
- どこかで出会った好きな言葉
- 人から言われてうれしかったひとこと
など、「読むと少しだけ呼吸がしやすくなるもの」だけを集めていきます。
大事なのは、調子の良いときに少しずつ貯めておくこと。
しんどいときにゼロから探すのは大変なので、
「元気な日の自分」が「調子を崩したときの自分」のために
そっと支度をしておくイメージです。
誰かに向けたやさしい言葉を、自分にも向けていいと決めておく
日々の中で、
- 誰かにかけた励ましの言葉
- 優しく伝えようとして選んだ表現
- 「この言葉で少し楽になってほしい」と願って使った一文
があったとき、
「この言葉は、いつか自分にも必要になるかもしれない」
と、ほんの少し意識してみてください。
そのうえで、
「いざというとき、この言葉を自分にも向けていい」
と、心の中で使用の許しを出しておくことが、小さな準備になります。
他の誰かに向けた優しさを、
同時に「未来の自分への蓄え」にしておくイメージです。
Summary
支援のかたちを、少し広く捉え直してみる
- 「人の役に立ちたい」という思いが強い人ほど、
自分への支援を後回しにしがちです。 - けれど、自分の中には「過去の自分」「今の自分」「これからの自分」という
いくつかの“自分どうしの繋がり”がありえます。 - 昔の自分が残した言葉やメモは、
困ったときの自分にとって小さな支えになることがあります。 - 人を支える力と、自分を支える力は、どちらか一方ではなく、
お互いを支え合う二つの車輪のようなものかもしれません。
このブログやチルな散歩の時間が、
「誰かの支えになりたい自分」と
「本当は支えられたい自分」
どちらも、大切にしようと動き出すきっかけになればうれしいです。
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