MBTIと新MBTIって何?|ユング心理学から見る「性格タイプ」の楽しみ方

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心理学のエッセンス

What You’ll Get

この記事を読み終えたとき

  • 「MBTIって結局なに?」という疑問が、少し整理されます
  • ネットで見かけるMBTIや「新MBTI」と呼ばれるタイプ分けが、元々ユングの心理学の流れから来ていることを、ざっくりイメージできるようになります
  • MBTIを「当たってる / 当たってない」の占いのように扱うのではなく、自分や人との違いを丁寧に眺めるヒントとして、もう一つの付き合い方を持ち帰ってもらえるよう目指します

この記事に関心を持ってくださった方の中には、
MBTIや新MBTIについて、もう少しきちんと知りたいな、と思う方もいるかもしれません。

性格タイプやユング心理学の考え方は、
一冊ていねいに読める本がそばにあると、理解がぐっと深まりやすくなります。

本文の最後で、この記事にピンときた方に向けて、
性格タイプやMBTIの背景にふれられる本」を、書籍3選という形で紹介します。

気になったタイミングがあれば、そのときだけ、あわせてチェックしてみてください。

MBTIの話題、こんなところで耳にしませんか

日常の中でも、MBTIや性格タイプの話が出る場面が増えてきました

友だちとの会話で
「私、16タイプで調べたら〇〇型だった」と盛り上がる

SNSで流れてきた診断リンクを
なんとなくポチっと押して、タイプ名だけ覚えている

自己紹介で
「MBTIではこういうタイプでした」と話してみようか、少し迷う

最近は「新MBTI」と呼ばれるタイプ分けも登場していて


「ふつうのMBTIと何が違うの?」と気になる人もいるかもしれません

こんな気持ちになること、ありませんか?

MBTIや新MBTIは、気軽に楽しめる面があります
一方で、少しだけ注意したいポイントもあります

たとえば

「自分はこのタイプだから、こういう人間だ」と決めつけてしまう
タイプに当てはめることで、かえって自分の幅を狭めてしまう

逆に

「相手はこのタイプだから、きっとこうに違いない」と
まだ知らない面を見ようとする前に、ラベルの印象で判断してしまう

また

ネット上の簡易診断と
心理学の枠組みに基づいた正式なアセスメントの違いが
ごちゃごちゃになりやすい点もあります

MBTIを
診断名のような「決定的なラベル」としてではなく
自分や人を理解するための「一つの見方」として扱うことが大切になってきます

MBTIはどこから来た道具なのか

ここで、MBTIの背景を少し整理しておきます

MBTI(Myers–Briggs Type Indicator)は
スイスの精神科医カール・ユングが提案した「タイプ論」の考え方をもとに

アメリカのブリッグス親子によって作られた性格検査です

ユングを初めて聞いた方も多いかと思いますが、

心理学を学ぶと誰もが必ず一度は見聞きする、
フロイト。

ユングは、
そのフロイトと心理学界における二大巨頭とも言われ、
精神分析を共に大きく発展させた二人ですね。

ちなみに、ユングの「集合的無意識」と言うと、
聞いたことがある、都市伝説界隈など
ピンとくる、という人もいるのではないでしょうか。

ユングは
人の心の働き方には、いくつかの「傾向の違い」があると考えました

たとえば

  • 外の世界に向かいやすいか(外向)
  • 自分の内側に向かいやすいか(内向)
  • 事実や感覚を大事にしやすいか
  • ひらめきや全体のイメージを大事にしやすいか

といった違いです

MBTIは、こうしたユングの発想をもとに
複雑な専門用語をできるだけ減らし
一般の人にも「自分の認知スタイル(ものの見方のクセ)」を知ってもらうために作られました

インターネット上の簡易診断は
このMBTIの枠組みを参考にしているものもあれば
独自の質問やアルゴリズムで作られているものもあります

「新MBTI」と呼ばれているタイプ分けも
基本の発想は
「人には、情報の集め方や決め方の傾向に違いがある」という流れを引き継ぎながら
より細かく、詳しく、より多くのタイプ分けによって
組み合わせ方をアレンジしているようです

ここで大切なのは

  • MBTIも新MBTIも、「人の個性をどう理解するか」という一つの枠組みであること
  • 科学的な厳密さについては、心理学の中でも議論があること
  • それでも、多様性や自分らしさを考える「きっかけ」としては、多くの人に使われてきたツールであること

この三つを、頭の片隅に置いておくことです

タイプは「答え」ではなく
自分や人を理解するための「スタート地点」として扱うと、ちょうどよい距離感になります

今日から試せる小さな一歩

  • ネットのMBTI診断をするときは、「絶対の正解」ではなく「自分のざっくりした傾向」として眺めてみる
  • 結果を見て「当たっている部分」「あまりピンとこない部分」を、それぞれ一つずつメモしてみる
  • 自分以外のタイプについての記事を読むときは、「この人たちには、こう見えているんだな」と想像してみる
  • 会話の中でMBTIの話題が出たら、「このタイプだからこうだよね」と断定するのではなく、「そう感じることが多いんだね」と、相手の話を聞くきっかけにしてみる
  • MBTIや新MBTIを使うときは、「人を分類する道具」ではなく、「違いを言葉にして対話しやすくする道具」として意識してみる

Summary

  • MBTIや新MBTIは、ユングのタイプ論の流れをくむ「性格タイプの枠組み」であり、もともとは自己理解や多様性理解のために作られた道具という点
  • ネットの診断結果は、正式な心理検査とは仕組みが異なる場合もあり、「占いの正解」ではなく「自分の傾向を考えるヒント」として扱うとバランスが取りやすいという点
  • タイプを「自分や相手を決めつけるラベル」にしてしまうと、生き方や関係性の幅を狭めてしまうことがあるという点
  • MBTIや新MBTIを、違いを面白がり、対話をしやすくするための「言葉の道具」として使うと、自分にも相手にも少しやさしい距離感で付き合えるという点

心理学を学んできた立場から選ぶ あなたへの書籍3選

MBTIや新MBTI、その背景にあるユング心理学に、もう少しふれてみたい。
そう感じた方に向けて、性格タイプの理解を深める手がかりになりそうな本を、3冊紹介します。

「自分や人を多面的に見てみる」ためのヒントになりそうな本たちです。

Information
  • まずは、ユング心理学の土台から触れ、理解したい人に向いた一冊。
  • 「そもそもタイプ論とは?」を学ぶのに適した書籍。
  • 8つのタイプを比較しながら、自分の理解に繋がる。
Information
  • 「ユングって名前聞いたことあるけれど、よく知らない」人に、まずは目を通してほしいマンガ入門書。
  • 専門書を買う前に全体像を知りたい人に向けて。
  • MBTIの「背景にある思想」に少し触れてみたい人へ。
Information
  • シンデレラや赤ずきんなど、おなじみの昔話をユング心理学の視点から。
  • 臨床心理学を学ぶ人ならば、その名を知らない人はいない河合隼雄の語り口に触れることの出来る一冊。
  • 身近な物語やアニメ、ドラマを見るときの「見え方」が少し変わるかも。

「タイプは答えではなく、対話の入り口」
そんなふうに捉え直してみると
、長い目で見て楽に、そして楽しく、有効に、MBTIや新MBTIを活用していけるように思います。

念の為、書き記しますが、
私は、MBTIや新MBTIで楽しむことに一切反対の意見はなく、
むしろ楽しんでいる側にある者とも言えます笑

人を一層丁寧に理解しようとする姿勢に大賛成の立場です。

ただ、一方で心理学者という立場でもあるので、
そのルーツのご紹介と共に、楽しく付き合うため、

使用しながら気持ちが苦しくならないように
今回の記事を書くことに決めました。

何か少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。

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